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メインテナンス期間延長の義務化を ―高額化、高騰する医療機器―


最近の医療機器は性能が向上していますが、高額化しています。ところが医療費はそれに見合うほどあがっていません。

例えば消化管の内視鏡は、20年前の約3倍になりましたし、最近有名なダ・ビンチの機械は3億6000万円、メインテナンスを含めると約5億円で手技料、技術料は低く機械に見合う金額ではありません。しかしながらどのように良い機械でも、発売して数年すると代替わりして、製造中止となってしまいます。そして製造中止となって、10年するとメーカーに修理を依頼しても修理できなくなってしまいます。

医療費抑制のため診療所・病院の経営が厳しさを増す中で、また新たに高価な機器を購入するかどうかは大きな問題です。せめて高額な医療機器は、製造中止から20年間は、修理・メインテナンスを義務付けるようにできないでしょうか。